きっかけ
2年ほど前に15年勤務した大手人材紹介会社を退職した。
そこで私はキャリアアドバイザーとして働いていた。
アドバイザーとは言っても、つまりは個人営業である。
当然目標があるわけだが、この仕事の難しいところは、求職者が行きたいと思う企業から内定をもらえなければ成立しないことだ。
特に私はキャリアがあまりなかったり特殊な経験を持つ方々を支援していたため、それは簡単ではなく、自ずと達成のためには沢山の方の支援が必要だった。
毎日新規のお客様を5~10名受け入れつつ、常時100名以上の方の支援をしなくてはならず、毎日ほぼ休憩も取らずに12時間以上働いても業務が終わらない日も多々あった。
結果、身も心もボロボロになり一旦休職することになった。
戻るという選択肢もあったのだが、一度離れてしまったらもう頑張れる気がしなくて、結局そのまま退職をした。
前職の愚痴を言いたい訳ではない。
自分で選んだ会社だし、自分で選んでしていたことだ。
そこで学んだことも沢山あるし、人間関係にも恵まれていた。
お給料もそこそこ良かったので、数年働かなくても生きていけるくらいの貯えもできた。
それにこの経験があったからこそ、今の自分があると思っている。
無駄なものを排除したら
退職を機に不要なものをどんどん手放していくうちに、本当に大切なものが見えてきた。
そしてそれはとてもシンプルだった。
これまで、どれだけ無駄なもののためにお金を使っていたのか…と今は思う。
その時には気付かなかったが…。
現代はものが溢れ、情報が溢れ、私たちは意識しないと簡単にその波にのまれてしまう。
その選択が自分の意志なのか、選択させられているものなのか、その判断もつかずにただ流されて生きている人が多いように思う。
かつての私もそうだったから…。
伝えたいこと
キャリアアドバイザーをしていて、つくづく思ったことがある。
日本の人たちは本当に真面目な人が多く、働き者だ。
なんだかんだと愚痴を言うことはあっても、結局よく働く。
働き方改革などという言葉が良く聞かれるようになり以前よりは多少改善しつつあるが、まだまだ長時間労働を強いられている人も多い。
そしてうつ病などの精神的な疾患を患っている人も多い。
安定した職を手放すことは、とても勇気が必要だった。
でも手放してみたら、とても生きやすくなった。
なぜもっと早くに決断したなったのだろうと思う。
このブログは、そんな私のこれまでの気付きやシンプルに生きるためにやったこと、そして現在の何気ない日常(シンプルハッピーライフ)を綴っていこうと思っている。
自分の備忘録的なもののつもりだが、もし今の仕事や環境に違和感を感じている人がいて、そんな誰かの自分なりの一歩を踏み出すきっかけになれれば嬉しいと思う。
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